日本応用動物昆虫学会誌 目次

和文誌表紙 日本応用動物昆虫学会誌 (和文誌)
Japanese Journal of Applied Entomology and Zoology

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    1巻(1957年)から43巻(1999)まで収録
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Japanese Journal of Applied Entomology and Zoology 46(4): 217-224

ウンシュウミカンにおけるネギアザミウマの寄生および産卵特性

土屋雅利

ネギアザミウマのウンシュウミカンへの寄生および産卵特性を施設および露地ほ場の調査と接種試験によって検討した結果,次のことが明らかになった.本種は,ウンシュウミカンの花および収穫2か月前から収穫までの果実に寄生するが,花蕾,幼果,葉には寄生が認められなかった.露地栽培ウンシュウミカンの花に寄生した成虫は,花弁,雄ずい,雌ずい,子房とがくに産卵し,それぞれから幼虫がふ化した.露地栽培では,花での成虫,幼虫の寄生数は開花が進むにつれて増加したが,果実への加害は認められず,本種に対する防除の必要性は低いと考えられた.一方,施設栽培では,側窓開放後に成虫,幼虫の果実への寄生が認められ,収穫中に寄生数は高まった.ウンシュウミカンの幼果に放飼したネギアザミウマ雌成虫の放飼5 日後の平均生存率は15.7%と低かった.また,ウンシュウミカン幼果,シキキツ幼果および完熟果を混在させてネギアザミウマ雌成虫を放飼すると,シキキツ完熟果,シキキツ幼果,ウンシュウミカン幼果の順に選好して,与えられた餌の中から1種だけを選んで寄生した.収穫2か月前の着色直前の果実では産卵数が少なく,着色が始まった果実では,着色の進んだ果実および果皮部分を選好して加害,産卵した.施設栽培での要防除期間は側窓開放から収穫終了までと考えられる.

  • Received: 2002/01/23
  • Accept: 2002/07/29
  • Published: 2002/11/25

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