応動昆、持続可能な社会を目指して: 一般社団法人 日本応用動物昆虫学会

【応動昆 お知らせメール】 047号

(2005年9月 7日公開)

日本応用動物昆虫学会会員の皆さまへ

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 「お知らせメール」 2005/09/07
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■■ 目次 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■1 会員からの情報提供 -第10回COE昆虫科学セミナー-
■2 会員からの情報提供 -第40回中央農研虫害防除部セミナー-
■3 会員からの情報提供 -第9回NIAES昆虫Gセミナー-
■4 会員からの情報提供 -新刊紹介-

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■1 第10回 COE昆虫科学セミナー

京大21世紀COE「昆虫科学が拓く未来型食料環境学の創生」より、第10回
昆虫科学セミナーのお知らせです

演 題:Biological control: Do we need one or many species of
natural enemies?
講演者:Dr. William W. Murdoch (Univ. of California, Santa Barbara)
日 時:2005年9月22日(木)15:00-16:30
場 所:京都大学農学部総合館 S-557 教室

詳細はhttp://www.21coe-insect.kais.kyoto-u.ac.jp/をご覧下さい。

                    (京都大学 刑部正博)

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■2 第40回中央農研虫害防除部セミナー

9月25日~29日に山形県鶴岡市で行われる、アブラムシ・カイガラムシ生物
的防除国際シンポジウム参加のために来日されるWilf Powell博士の講演会
を開催します。 Powell博士はイギリスのローザムステッド研究所で寄生蜂
の行動生態に関する研究をされていますが、今回は麦畑における寄生蜂の行
動制御による生物的防除についての話題を提供していただきます。皆様の参
加をお待ちしております。

場所:中央農研 A地区4階 419号室(会議室)
日時:2005年9月22日(木曜日) 15時30分から

[講演者] 講演者:Wilf Powell (Rothamsted Research, U.K.)
[タイトル] Can we manipulate parasitoid behaviour for biological
control of aphids?

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■3 第9回NIAES昆虫Gセミナー
 
タイトル:血縁選択説を通して見るアシナガバチ類社会の進化
講演者:土田浩治(岐阜大学応用生物科学部昆虫生態学教室)

日時:9月16日(金) 15時00分~17時
場所:農業環境技術研究所 5階 547号室(会議室)

http://ss.niaes.affrc.go.jp/outline/outline1.html#map

担当 望月淳(lepi@affrc.go.jp)

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■4 新刊紹介

世界のハマキガ科(鱗翅目)種名カタログ
Brown, J. W.(2005) Tortricidae (Lepidoptera)- In: World Catalogue of
Insects 5: 1-741. Apollo Books. ISBN87-88757-41-2.
960DKK(約17,000円)

 ハマキガ科は鱗翅目昆虫の中でも大きなグループの一つで,農林業上重要
な害虫が多く含まれている.しかし,世界的にはまだまだ未知の種も多く,
日本からも毎年のように新種や未記録種が発表されている.本書はこのハマ
キガ科の現在までに全世界から記載された種名の総カタログで,なんと
9,000種が収録されている.2004年12月31日までに記載された化石種を含
め,亜種より下の名称や無効な名称,スペルミスなどが網羅されている.
アメリカ農務省系統昆虫学研究室のJ. W. Brown氏が編纂の中心であるが,
M. Horak氏や駒井古実氏ほか5名の世界的なハマキガ科研究者が参画してい
る。このような厖大で地道な仕事を比較的短時間に成し遂げられた研究者の
多大な努力には敬意を表するしかない.
 属や種の配列は亜科毎ではなく,先ずアルファベット順に属名を並べ,種
名は属の下にアルファベット順に並んでいる.属名と種小名の結合は各研究
者の現在の考えが反映されたものになっており,日本産の種の一部も属が変
更されている.各属には原記載の文献,ページ,タイプ種,現在所属してい
る亜科と族名が,各種には原記載の文献,ページ,原記載時の属名,タイプ
産地,タイプ標本の所在地が記されている.また,現在有効な種名と亜種名
は太字で,シノニム(同物異名)は細字になっているので,非常にわかりや
すい.もちろん巻末には総索引がついているので,種名から現在の所属を探
しやすくなっている.分類研究者にとどまらず,応用研究者にも現在研究し
ている,あるいは問題になっている害虫の有効な名称を検索するのにたいへ
ん有用であると考える.
  (大阪府立食とみどりの総合技術センター 那須義次)

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■ 日本応用動物昆虫学会 website http://odokon.ac.affrc.go.jp/ja/ ■
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