学会長からのご挨拶
2011-2012会長 河合 章(かわい あきら)
農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所 上席研究員
【自己紹介】
専門は害虫管理です。ミナミキイロアザミウマ、オンシツコナジラミ、トマトサビダニ等の施設野菜害虫、チャノミドリヒメヨコバイ等の茶害虫を対象に、施設野菜生態系、茶園生態系における総合的害虫管理について研究してきました。
藤崎憲治会長の後を受けて、今年から2年間、会長の職を務めさせていただくことになりました。伝統ある日本応用動物昆虫学会の舵取りを任され、身の引き締まる思いです。
日本応用動物昆虫学会は、1957年に創立され、54年の長い歴史を持つ学会です。本学会は、時代に即した改革と民主的運営を柱に、これまで運営されてきました。私も、この良き伝統を守り、活動していきたいと考えています。
前期執行部は、会長の強いリーダーシップのもと、(1) 学会改革の定着とさらなる発展、(2) 昆虫科学の発展、(3) 会員の意識向上の3項目を中心課題として精力的に活動を行ってきました。
学会改革では、Applied Entomology and Zoology誌を本年よりSpringer社から出版することとしました。これは、世界に向けて効率的な情報発信を行う雑誌とし、Impact Factorも国際的レベルに高めることを目指したものです。しかしながら、海外出版社から出版したことのみで、これらが達成されるわけではなく、優秀な総説の掲載等、今後も内容の充実を図っていかなければなりません。また、日本応用動物昆虫学会誌は、近年、やや停滞傾向にあります。昨年からテクニカルノートも掲載することとしました。今後、和文誌のあり方の議論を進め、現場に密着した雑誌として、さらに発展させていく必要があると思います。編集委員長とともにこれらの事項に対応するため、今期から常任評議員1名を「会誌」担当としました。また、前期では大会にポスターセッション・ポスター賞の新設、シンポジウムの実施などの改革を進めました。これらを引き継ぐとともに、さらに魅力的な大会する必要があると思います。さらに、公開シンポジウム、研修会、学会からの出版物等により、社会に対してアピールすることを追求する必要もあると思います。これらの事項に対応するため、今期から常任評議員1名を「企画」担当としました。これらの改革により、時代に即応したフォーカスをより鮮明にし、若い世代に対しても一層の求心力を持つ学会にしていくことが重要です。
昆虫科学の発展では、昨年7月に昆虫学関連の14学協会の緩い連合組織である『日本昆虫学連合』が設立されました。本連合は学術社会や一般社会における昆虫科学の認知度を高める上で重要な役割を果たすものと期待されます。今後、他の関連学会と密に連携しながら、本連合の本格的活動に積極的に関わって行きます。日本応用動物昆虫学会は、わが国の昆虫科学の発展と普及に貢献していくべきであると考えております。
会員の意識向上では、これまでも、学会ウェブサイトの改善、お知らせメールの発信、等、電子広報委員会を中心に大変な努力をして頂きました。今期もこれらをさらに進め、執行部と会員との一層の意思疎通を図っていきたいと考えております。
世界的な経済破綻の後遺症が続く困難な状況の中で、本学会も多くの重要課題を抱えております。これらの問題を解決していくためには、会員の皆様のご理解とご協力が不可欠であります。ご支援のほど、どうかよろしくお願い申し上げます。
(2011年1月)
» TOPに戻る