2005年9月アーカイブ

第15回天敵利用研究会のご案内

第15回天敵利用研究会のご案内

大会ホームページ(http://www.tenteki.org/kenkyukai/)を開設しました。

第15回天敵利用研究会 ―土着天敵を活用した保全生物的防除―

今回は「天敵を活用した保全生物的防除」をテーマに行い、バンカープランツの利用法や薬剤の天敵への影響について取り上げます。天敵利用のさまざまな事例についてご発表いただき、意見交換できればと思います。大会ホームページをご覧頂き、ぜひ多くの方々にご出席いただきたくご案内申し上げます。

  • 主催: 埼玉県農林総合研究センター
  • 共催: 天敵利用研究会
  • 埼玉大会事務局 (代表: 根本 久)

【応動昆 お知らせメール】 048号

日本応用動物昆虫学会会員の皆さまへ

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 「お知らせメール」 2005/09/17
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■■ 目次 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■1 応動昆ロゴマークの募集締切迫る!
■2 名簿作成に関する常任評議員会の方針
■3 会員からの情報提供 -NIAS/COE 国際シンポジウムのご案内-
■4 会員からの情報提供 -第11回昆虫科学セミナー-
■5 会員からの情報提供 -第41回中央農研虫害防除部セミナー-

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■1 応動昆ロゴマークの募集締切迫る!

 応動昆のロゴマークを7月から募集してきましたが、まだわずかの応募し
かありません。9月19日締切ですので、周囲の方にも声をかけて頂き、でき
るだけ多くのかたに応募して頂くようお願いします。応募の詳細は、今年の
和文誌3号または下記応動昆ウェブサイトの新着情報からご覧下さい。

 http://odokon.ac.affrc.go.jp/ja/whatsnew/050701logo.html

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■2 名簿作成に関する常任評議員会の方針

今年度は名簿作成の年に当たっていますが、昨今の個人情報保護の流れを受
けて、常任評議員会でも名簿作成に関して議論を重ねて参りました。その結
論として、

1.名簿の発刊は、個人情報保護法の施行にともないどの組織も発行を控え
る傾向がある。
2.名簿を出すにしても個々の個人データについて掲載して良いかどうかの
承諾が必要になり、それが非常に煩雑な作業になる。
3.許諾されない場合、名簿には氏名だけが掲載されることになり、
「名簿」発刊の意味がほとんどなくなってしまう。

 などの理由により、今年の名簿作成は見送ることになりました。来年以降
の名簿作成、会員情報管理につきましては今後とも検討を重ねていく予定で
す。この件についての質問ご意見などありましたら、
事務長 (aez_sg@naro.affrc.go.jp)までお寄せ下さい。

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■3 NIAS/COE 国際シンポジウムのご案内

 NIAS/COE「昆虫機能利用研究」では、下記の通り国際シンポジウムを開催
致します。このシンポジウムは、「蚕糸・昆虫農業技術研究所」時代の平成
8年度に開始し、以後10年間に渡り進めてきた本プロジェクトの総括と言う
べきものです。
 今回のシンポジウムでは、COE「昆虫機能利用研究」プロジェクトの3つの
サブテーマ、「新材料の探索ならびに生合成機構の解明」、「昆虫特異機能
の改変と模倣による利用技術の開発」、および「新材料の大量生産技術の開
発」、それぞれの分野について、研究の現状と将来展望について、研究の第
一線で活躍している国内外研究者に講演をお願いしています。皆様の積極的
な参加を期待しています。また、昆虫機能およびその利用に関心をお持ちの
周囲の方にも、下記をご案内頂ければ幸いです。

NIAS/COE国際シンポジウム「昆虫機能利用研究の現状」
日 時: 平成17年10月4日(火)~5日(水)
会 場: つくば国際会議場(エポカルつくば) 中ホール200
参加費: 講演会 参加無料
       懇親会 参加費5000円。(10月4日、講演会終了後)

 プログラム等、詳細は下記のホームページをご覧下さい。
 http://www.nias.affrc.go.jp/insectcoe/

 参加なさる方、特に懇親会出席をご希望の方は、上記サイトから
「参加申し込み」をして下さるよう、お願い致します。

NIAS/COE国際シンポジウム オーガナイザー 塩月 孝博

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■4 第11回昆虫科学セミナー

京大21世紀COE「昆虫科学が拓く未来型食料環境学の創生」より、第11回昆
虫科学セミナーのお知らせ

第11回 COE昆虫科学セミナー
演 題:Microbial control of arthropod pests and disease
vectors in Africa
講演者:Dr. Nguya K. Maniania (ICIPE, Kenya)
日 時:2005年9月26日(月)15:00-17:00
場 所:京都大学農学部総合館 N-159 教室

詳細はhttp://www.21coe-insect.kais.kyoto-u.ac.jp/をご覧下さい。

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■5 第41回中央農研虫害防除部セミナー

場所:中央農研A地区 研究第2本館4階 419号室(会議室)
日時:2005年9月26日(月曜日) 15時00分から

[講演者] 松木伸浩 (福島県農業試験場)
[タイトル] クモヘリカメムシの羽化後日齢に伴う後脚クチクラ層の発達

[講演者] Tong Zanhua (中国農業科学院)
[タイトル] Management of Rice Insect Pests in China

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■ 本メールは,日本応用動物昆虫学会会員の方へ,          ■
■ 常任評議員会の承諾を得て,電子広報委員会が配信しています。   ■
■                                 ■
■ 本メールに関するお問い合わせは,                ■
■ mailto:aez_sg@naro.affrc.go.jp まで お願いいたします。   ■
■                                 ■
■ 日本応用動物昆虫学会 website http://odokon.ac.affrc.go.jp/ja/ ■
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【応動昆 お知らせメール】 047号

日本応用動物昆虫学会会員の皆さまへ

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 「お知らせメール」 2005/09/07
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■■ 目次 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■1 会員からの情報提供 -第10回COE昆虫科学セミナー-
■2 会員からの情報提供 -第40回中央農研虫害防除部セミナー-
■3 会員からの情報提供 -第9回NIAES昆虫Gセミナー-
■4 会員からの情報提供 -新刊紹介-

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■1 第10回 COE昆虫科学セミナー

京大21世紀COE「昆虫科学が拓く未来型食料環境学の創生」より、第10回
昆虫科学セミナーのお知らせです

演 題:Biological control: Do we need one or many species of
natural enemies?
講演者:Dr. William W. Murdoch (Univ. of California, Santa Barbara)
日 時:2005年9月22日(木)15:00-16:30
場 所:京都大学農学部総合館 S-557 教室

詳細はhttp://www.21coe-insect.kais.kyoto-u.ac.jp/をご覧下さい。

                    (京都大学 刑部正博)

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■2 第40回中央農研虫害防除部セミナー

9月25日~29日に山形県鶴岡市で行われる、アブラムシ・カイガラムシ生物
的防除国際シンポジウム参加のために来日されるWilf Powell博士の講演会
を開催します。 Powell博士はイギリスのローザムステッド研究所で寄生蜂
の行動生態に関する研究をされていますが、今回は麦畑における寄生蜂の行
動制御による生物的防除についての話題を提供していただきます。皆様の参
加をお待ちしております。

場所:中央農研 A地区4階 419号室(会議室)
日時:2005年9月22日(木曜日) 15時30分から

[講演者] 講演者:Wilf Powell (Rothamsted Research, U.K.)
[タイトル] Can we manipulate parasitoid behaviour for biological
control of aphids?

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■3 第9回NIAES昆虫Gセミナー
 
タイトル:血縁選択説を通して見るアシナガバチ類社会の進化
講演者:土田浩治(岐阜大学応用生物科学部昆虫生態学教室)

日時:9月16日(金) 15時00分~17時
場所:農業環境技術研究所 5階 547号室(会議室)

http://ss.niaes.affrc.go.jp/outline/outline1.html#map

担当 望月淳(lepi@affrc.go.jp)

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■4 新刊紹介

世界のハマキガ科(鱗翅目)種名カタログ
Brown, J. W.(2005) Tortricidae (Lepidoptera)- In: World Catalogue of
Insects 5: 1-741. Apollo Books. ISBN87-88757-41-2.
960DKK(約17,000円)

 ハマキガ科は鱗翅目昆虫の中でも大きなグループの一つで,農林業上重要
な害虫が多く含まれている.しかし,世界的にはまだまだ未知の種も多く,
日本からも毎年のように新種や未記録種が発表されている.本書はこのハマ
キガ科の現在までに全世界から記載された種名の総カタログで,なんと
9,000種が収録されている.2004年12月31日までに記載された化石種を含
め,亜種より下の名称や無効な名称,スペルミスなどが網羅されている.
アメリカ農務省系統昆虫学研究室のJ. W. Brown氏が編纂の中心であるが,
M. Horak氏や駒井古実氏ほか5名の世界的なハマキガ科研究者が参画してい
る。このような厖大で地道な仕事を比較的短時間に成し遂げられた研究者の
多大な努力には敬意を表するしかない.
 属や種の配列は亜科毎ではなく,先ずアルファベット順に属名を並べ,種
名は属の下にアルファベット順に並んでいる.属名と種小名の結合は各研究
者の現在の考えが反映されたものになっており,日本産の種の一部も属が変
更されている.各属には原記載の文献,ページ,タイプ種,現在所属してい
る亜科と族名が,各種には原記載の文献,ページ,原記載時の属名,タイプ
産地,タイプ標本の所在地が記されている.また,現在有効な種名と亜種名
は太字で,シノニム(同物異名)は細字になっているので,非常にわかりや
すい.もちろん巻末には総索引がついているので,種名から現在の所属を探
しやすくなっている.分類研究者にとどまらず,応用研究者にも現在研究し
ている,あるいは問題になっている害虫の有効な名称を検索するのにたいへ
ん有用であると考える.
  (大阪府立食とみどりの総合技術センター 那須義次)

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■ 本メールは,日本応用動物昆虫学会会員の方へ,          ■
■ 常任評議員会の承諾を得て,電子広報委員会が配信しています。   ■
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■ 本メールに関するお問い合わせは,                ■
■ mailto:aez_sg@naro.affrc.go.jp まで お願いいたします。   ■
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■ 日本応用動物昆虫学会 website http://odokon.ac.affrc.go.jp/ja/ ■
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  • Brown, J. W.
  • 出版: Apollo Books
  • ISBN: 87-88757-41-2
  • 2005年、定価960DKK(約17,000円)

ハマキガ科は鱗翅目昆虫の中でも大きなグループの一つで、農林業上重要な害虫が多く含まれている。しかし、世界的にはまだまだ未知の種も多く、日本からも毎年のように新種や未記録種が発表されている。本書はこのハマキガ科の現在までに全世界から記載された種名の総カタログで、なんと9,000種が収録されている。2004年12月31日までに記載された化石種を含め、亜種より下の名称や無効な名称、スペルミスなどが網羅されており、たいへん包括的な内容になっている。アメリカ農務省系統昆虫学研究室のJ. W. Brown氏が編纂の中心であるが、J. Baixeras、 R. L. Brown、 M. Horak、 E. H. Metzler、 J. Razowski、 K. R. Tuckの各氏、そして日本からは大阪芸術大学の駒井古実氏といった世界的なハマキガ科研究者が編纂に参加している。駒井氏からはGrapholitini族の全種に関して全て原記載をあたり、スペルや文献、ページ数、模式標本の所在といった基本情報をチェックし直し、日本産の種はタイプ産地などを全てチェックしたとお聞ききした。このような厖大で地道な仕事を比較的短時間に成し遂げられた研究者の多大な努力には敬意を表するしかない。

属や種の配列は亜科毎ではなく、先ずアルファベット順に属名を並べ、種名は属の下にアルファベット順に並んでいる。属名と種小名の結合は各研究者の現在の考えが反映されたものになっており、日本産の種の一部も属が変更されている。各属には原記載の文献、ページ、タイプ種、現在所属している亜科と族名が、各種には原記載の文献、ページ、原記載時の属名、タイプ産地、タイプ標本の所在地が記されている。また、現在有効な種名と亜種名は太字で、シノニム(同物異名)は細字になっているので、非常にわかりやすい。もちろん巻末には総索引がついているので、種名から現在の所属を探しやすくなっている。分類研究者にとどまらず、応用研究者にも現在研究している、あるいは問題になっている害虫の有効な名称を検索するのにたいへん有用であると考える。

本書は、世界の昆虫総目録シリーズの第5巻目として出版されたものである。今、欧米ではこのシリーズ本の出版に見られるように、昆虫学の基礎的なモノグラフなどが相次いで出版され、多くの分類学の新知見が盛り込まれ、分類体系もダイナミックに変更されてきている。このような基本的な研究や出版に力とお金をかける欧米先進国にはただただ脱帽するだけである。基礎研究なくして応用研究の発展はない。分類研究者が少なくなって(絶滅危惧種とも言われている)、誰が一番困るかといえば応用研究者である。分類研究が進んで、学名が変更されたり、以前は1種類だとされていた種が複数種に分割されたりすることは少なくない。分類学もダイナミックに動いている研究分野なのだ。研究している昆虫の種名が正確でないと、せっかく苦労して得たデータが無駄になり、研究者としての信用の失墜になりかねない。心ある研究者の間では、古くから基礎研究の重要性が指摘されているが、未だに基礎研究分野が軽く扱われている日本の現実を再認識させられた書である。

(大阪府立食とみどりの総合技術センター 那須義次)

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