2014年3月アーカイブ

第18回国際植物保護会議の案内

第18回国際植物保護会議(IPPC:International Plant protection Congress)
-Mission possible: food for all through appropriate plant protection-

主催:国際植物保護科学会(IAPPS: International Association for the Plant Protection Sciences), Local organizations (DPG, JKI, IVA)
日時:2015年8月24~27日
場所:Henry Ford Building, Berlin, Germany
会議情報:URL:www.ippc2015.de
プログラム:http://www.ippc2015.de/program/scientific-program/を開き、”Call FOR ABSTRACTS”(PDF)をダウンロード
Registration & Abstract:http://www.ippc2015.de/registration-abstracts/
    “How to Submit and Abstract”等の「口頭およびポスター発表に関するアブストラクトの提出方法」を参照(期限:2015年2月1日)
参加費:学生50 EUR、発表者(博士過程学生185 EUR、IAPPS会員295 EUR、非会員345 EUR)、参加者(IAPPS会員395 EUR、非会員445EUR)(2015年2月28日までの参加費、以後は割高になります)
連絡・問い合せ先:国際植物保護科学会・北東アジア地域センター
   運営委員会委員長:梅津憲治(ken-umetsu(at)otsukac.co.jp)
   運営委員:國見裕久(日本応用動物昆虫学会、kunimi(at)cc.tuat.ac.jp)
   (@は(at)に変えてあります)

(国際植物保護会議・北東アジア地域センター 梅津憲治)

【応動昆 お知らせメール】 441号

日本応用動物昆虫学会会員の皆さまへ

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「お知らせメール」 2014/03/24
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■■ 目次 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■ 1 高知大会ウエブページの更新について

■ 2 KYT64 -京から発信・虫情報ネットワーク- のご案内

■ 3 第18回国際植物保護会議のご案内

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●会員情報変更は https://service.dynacom.jp/acpartner/odokon/ から

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■ 1 高知大会ウエブページの更新について

大会ウエブページの「アクセス・宿泊」のページに「総会・シンポジウム
会場(高知市文化プラザかるぽーと)案内」と「高知大学朝倉キャンパス行き
路面電車・バス・汽車時刻表」を追記しました。
http://58.odokon.org/access/
総会・シンポジウム会場のかるぽーとは午前8時45分にならないと扉が開き
ませんので、ご注意願います。

また、3月21日現在の講演取り消し・発表者の変更・小集会の講演の変更の
お知らせがあります。
http://58.odokon.org/

(大会運営委員長 荒川 良)
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■ 2 KYT64 -京から発信・虫情報ネットワーク- のご案内

このたび京都で虫屋のメーリングリスト「KYT64」を開設しました。
近畿には昆虫学や応用昆虫学の研究、技術開発とその普及に携わる機関が数
多く存在します。しかし、研究者や技術者の横のつながりは比較的限られて
いました。
そこで、広く虫に興味がある学生・研究者・技術者の間で互いに情報を交換し、
協力しあえるネットワークづくりのためにメーリングリストを立ち上げました。
とりわけ若い方々にとって役立つ情報、研究への刺激や夢を提供できる場を
目指したいと考えています。
当面は研究会、シンポジウム、セミナー、勉強会などの案内、求人情報、協力
要望などを主体にしていきたいと思います。
地域を問わず、関心のある方のご参加をお待ちしております。

参加を希望される方はウェブサイト
https://sites.google.com/site/kyt64mlweb/
から入会をお願いします。

なお、農林水産省関係のネットワークシステムからは本MLへの入会を確認
するサイトへはアクセスできません。
その場合は、KYT64のホームページ中央下にある「こちら」のリンク先に
従って入会希望届けを送信してください。

発起人(50音順)
秋野順治
上山 博
小野 肇
鈴木芳人
高林純示
徳丸 晋
西田律夫

(京都茶研 徳丸 晋)
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■ 3 第18回国際植物保護会議のご案内

第18回国際植物保護会議(IPPC: International Plant protection Congress)
-Mission possible: food for all through appropriate plant protection-

主催: 国際植物保護科学会(IAPPS: International Association for the Plant
Protection Sciences), Local organizations (DPG, JKI, IVA)
日時: 2015年8月24~27日
場所: Henry Ford Building, Berlin, Germany
会議情報: URL:
http://www.ippc2015.de
プログラム:
http://www.ippc2015.de/program/scientific-program/
を開き、”Call FOR ABSTRACTS”(PDF)をダウンロード
Registration & Abstract:
http://www.ippc2015.de/registration-abstracts/
“How to Submit and Abstract” 等の「口頭およびポスター発表に関する
アブストラクトの提出方法」を参照(期限: 2015年2月1日)
参加費: 学生50 EUR、発表者(博士過程学生185 EUR、IAPPS会員295 EUR、
非会員345 EUR)、参加者(IAPPS会員395 EUR、非会員445EUR)
(2015年2月28日までの参加費、以後は割高になります)
連絡・問い合せ先: 国際植物保護科学会・北東アジア地域センター
運営委員会委員長: 梅津憲治(ken-umetsu(at)otsukac.co.jp)
運営委員: 國見裕久(日本応用動物昆虫学会、kunimi(at)cc.tuat.ac.jp)
(@は(at)に変えてあります)

(国際植物保護会議・北東アジア地域センター 梅津憲治)
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■ 本メールは、日本応用動物昆虫学会会員の方へ、
■ 常任評議員会の承諾を得て、電子広報委員会が配信しています。

■ 本メールに関するお問い合わせは、
■ mailto: manager-AEZ(at)ffpri.affrc.go.jp までお願いいたします
■ (@は(at)に変えてあります)。

■ 日本応用動物昆虫学会 website http://odokon.org/

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KYT64 -京から発信・虫情報ネットワーク- のご案内

このたび京都で虫屋のメーリングリスト「KYT64」を開設しました。
近畿には昆虫学や応用昆虫学の研究、技術開発とその普及に携わる機関が数多く存在します。しかし、研究者や技術者の横のつながりは比較的限られていました。
そこで、広く虫に興味がある学生・研究者・技術者の間で互いに情報を交換し、協力しあえるネットワークづくりのためにメーリングリストを立ち上げました。
とりわけ若い方々にとって役立つ情報、研究への刺激や夢を提供できる場を目指したいと考えています。
当面は研究会、シンポジウム、セミナー、勉強会などの案内、求人情報、協力要望などを主体にしていきたいと思います。
地域を問わず、関心のある方のご参加をお待ちしております。

参加を希望される方はウェブサイト
https://sites.google.com/site/kyt64mlweb/
から入会をお願いします。

なお、農林水産省関係のネットワークシステムからは本MLへの入会を確認するサイトへはアクセスできません。
その場合は、KYT64のホームページ中央下にある「こちら」のリンク先に従って入会希望届けを送信してください。

発起人(50音順)
秋野順治
上山 博
小野 肇
鈴木芳人
高林純示
徳丸 晋
西田律夫

(京都茶研 徳丸 晋)

【応動昆 お知らせメール】 440号

日本応用動物昆虫学会会員の皆さまへ

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「お知らせメール」 2014/03/19
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■■ 目次 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■ 1 高知大会の要旨集発送ご案内と領収書の書き換え希望について

■ 2 第10回幼若ホルモン国際会議のご案内

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●会員情報変更は https://service.dynacom.jp/acpartner/odokon/ から

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■ 1 高知大会の要旨集発送ご案内と領収書の書き換え希望について

要旨集および参加証兼領収証がお手元に届いていると思いますが、離島・
天候不順などを除き19日までに到着が無い方は、大会ヘルプデスクまで
メールにてお名前・申込み番号をお知らせください。
aez-desk(at)bunken.co.jp
(@は(at)に変えてあります)
また、領収書の書き換えが必要な方は、今回お届けした領収書と交換する形
で再発行いたしますので、大会当日受付にて、元の領収書をご持参の上、
お申し出下さい。
領収書のご持参がない場合は、再発行できませんのでご容赦願います。

(大会運営委員長 荒川 良)
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■ 2 第10回幼若ホルモン国際会議のご案内

今年6月9日~13日につくば市で第10回幼若ホルモン国際会議
10th International Congress on Juvenile Hormones (JH10)が開催されます。
記念すべき10回会議は初のアジア開催となります。詳細は次のURLをご覧下さい。
http://www.nias.affrc.go.jp/JH10/

すでに登録受付を開始しており、講演申込みは、4月末までです。
皆様、奮ってご参加・ご発表下さいますよう、お願い申し上げます。

問合せ先: 第10回国際幼若ホルモン国際会議運営事務局
〒305-8634 茨城県つくば市大わし 1-2
農業生物資源研究所 昆虫科学研究領域内
TEL: 029-838-6079
FAX: 029-838-6028
E-mail: jh10(at)nias.affrc.go.jp
(@は(at)に変えてあります)

(第10回幼若ホルモン国際会議事務局 塩月孝博)
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■ 本メールは、日本応用動物昆虫学会会員の方へ、
■ 常任評議員会の承諾を得て、電子広報委員会が配信しています。

■ 本メールに関するお問い合わせは、
■ mailto: manager-AEZ(at)ffpri.affrc.go.jp までお願いいたします
■ (@は(at)に変えてあります)。

■ 日本応用動物昆虫学会 website http://odokon.org/

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要旨集および参加証兼領収証がお手元に届いていると思いますが、離島・天候不順などを除き19日までに到着が無い方は、大会ヘルプデスクまでメールにてお名前・申込み番号をお知らせください。
aez-desk@bunken.co.jp
また、領収書の書き換えが必要な方は、今回お届けした領収書と交換する形で再発行いたしますので、大会当日受付にて、元の領収書をご持参の上、お申し出下さい。
領収書のご持参がない場合は、再発行できませんのでご容赦願います。

(大会運営委員長 荒川 良)

第10回幼若ホルモン国際会議のご案内

今年6月9日~13日につくば市で第10回幼若ホルモン国際会議10th International Congress on Juvenile Hormones (JH10)が開催されます。
記念すべき10回会議は初のアジア開催となります。詳細は次のURLをご覧下さい。
http://www.nias.affrc.go.jp/JH10/

すでに登録受付を開始しており、講演申込みは、4月末までです。
皆様、奮ってご参加・ご発表下さいますよう、お願い申し上げます。

問合せ先:第10回国際幼若ホルモン国際会議運営事務局
〒305-8634 茨城県つくば市大わし 1-2
農業生物資源研究所 昆虫科学研究領域内
TEL: 029-838-6079
FAX: 029-838-6028
E-mail: jh10@nias.affrc.go.jp

(第10回幼若ホルモン国際会議事務局 塩月孝博)

【応動昆 お知らせメール】 439号

日本応用動物昆虫学会会員の皆さまへ

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「お知らせメール」 2014/03/17
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■■ 目次 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■ 1 Alberto Urbaneja博士(スペイン)による2つの講演会のご案内

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●会員情報変更は https://service.dynacom.jp/acpartner/odokon/ から

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■ 1 Alberto Urbaneja博士(スペイン)による2つの講演会のご案内

日本応用動物昆虫学会共催

講演会1
「雑食性捕食者によりもたらされる植物の反応:農業害虫の生物的防除の
新しい概念」
Plant response mediated by zoophytophagous predators:
a new concept in biological control of agricultural pests

日時: 平成26年3月31日(月) 15時から17時
場所: 近畿大学農学部 新教室棟312教室
(〒631-8505 奈良市中町3327-204)
連絡先: 近畿大学農学部昆虫生態制御学研究室
矢野栄二
email: yano(at)nara.kindai.ac.jp

講演会2
「スペインにおける総合的害虫管理計画:持続的農業の原理」
Integrated Pest Management programs in Spain:
principles for sustainable agriculture

日時: 平成26年4月1日(火) 15時から17時
場所: 東京農業大学 食と農の博物館
(〒158-0098 東京都世田谷区上用賀2-4-28)
会費 1000円、懇親会 3000円、先着30名までです。
連絡先: アリスタライフサイエンス株式会社
和田哲夫
email: Tetsuo.Wada(at)arysta.com

アットマーク(@)は(at)と表記してあります。
また講演要旨は下記アドレスから入手できます。
http://odokon.org/archives/Dr_Urbaneja_seminar.pdf

(報告者 常任評議委員・宮竹貴久)
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■ 本メールは、日本応用動物昆虫学会会員の方へ、
■ 常任評議員会の承諾を得て、電子広報委員会が配信しています。

■ 本メールに関するお問い合わせは、
■ mailto: manager-AEZ(at)ffpri.affrc.go.jp までお願いいたします
■ (@は(at)に変えてあります)。

■ 日本応用動物昆虫学会 website http://odokon.org/

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日本応用動物昆虫学会共催

講演会1
「雑食性捕食者によりもたらされる植物の反応:農業害虫の生物的防除の新しい概念」

Plant response mediated by zoophytophagous predators: a new concept in biological control of agricultural pests
日時:平成26年3月31日(月)15時から17時
場所:近畿大学農学部 新教室棟312教室(〒631-8505奈良市中町3327-204)
連絡先:近畿大学農学部昆虫生態制御学研究室
    矢野栄二
    email: yano(at)nara.kindai.ac.jp

講演会2
「スペインにおける総合的害虫管理計画:持続的農業の原理」

Integrated Pest Management programs in Spain: principles for sustainable agriculture
日時:平成26年4月1日(火)15時から17時
場所:東京農業大学 食と農の博物館(〒158-0098 東京都世田谷区上用賀2-4-28)
会費 1000円、 懇親会 3000円、先着30名までです。
連絡先:アリスタライフサイエンス株式会社
    和田哲夫
    email: Tetsuo.Wada(at)arysta.com

アットマーク(@)は(at)と表記してあります。
また講演要旨は下記アドレスから入手できます。
http://odokon.org/archives/Dr_Urbaneja_seminar.pdf

(報告者 常任評議委員・宮竹貴久)

【応動昆 お知らせメール】 438号

日本応用動物昆虫学会会員の皆さまへ

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「お知らせメール」 2014/03/11
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■■ 目次 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■ 1 海外から標本や試料を入手する研究者はご注意!

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●会員情報変更は https://service.dynacom.jp/acpartner/odokon/ から

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■ 1 海外から標本や試料を入手する研究者はご注意!

1993年に発効した生物多様性条約(Convention on Biological Diversity、
CBD;1992年の国連環境開発会議で採択)は、遺伝資源(動植物、微生物、
それらが含まれる土や水など)の単なる保護条約ではなく、経済条約的性質
をもっています。つまり、生物多様性の保全、生物資源の持続的利用、そして
遺伝資源の利用から得られる利益の公正かつ衡平な配分(= アクセス及び
利益配分;Access and Benefit-Sharing、ABS)があげられています。この
条約によって、資源提供国から遺伝資源を持ち出すことが制限されています。
遺伝資源を利用するには、CBD第15条に従って、1)遺伝資源利用者(大学
や企業など)は、資源提供国の中央政府や地方政府、時には地域社会などの
利害関係者から「事前の情報に基づく同意(Prior Informed Consent、PIC)
を得ること」と、2)資源の提供と利用に直接係わる相互の機関(学部や
研究科以上の公的機関)間で、遺伝資源の利用から得られる利益は「相互に
合意する条件(Mutually Agreed Terms、MAT)で配分すること」について、
誠実な契約を結んでおく必要があります。さらに、遺伝資源の素材そのもの
の移転を伴う場合には、素材移転契約(Material Transfer Agreement、MTA)
を結んでおく必要があります。MTAは当事者間で相互に合意の上で締結する
ものですが、各国の法律で定められている場合もありますので、注意が必要
です。ここで述べている海外の遺伝資源へのアクセスは商用利用だけでなく、
学術分野の利用にも適用されます。つまり、研究者も対象であるということ
です。

さらに2010年の第10回生物多様性条約締結国会議(Conference Of the Parties、
COP10)では、ABSに関する国際的な法的取り決めを定めた「名古屋議定書」
が採択されています。日本は、名古屋議定書に対応する国内措置の検討(ABS
国内遵守措置)を進めています。名古屋議定書は、50カ国が批准した日から
90日後に発効しますので、2015年中に発効される予定です。国内措置も、
これに照準を合わせていると思われます。従って、遺伝資源利用国である日本
の研究者は、CBDの原則および2002年のCOP6で採択された「ボン・ガイド
ライン」で推奨されているルール(PICとMATの誠実な契約)を遵守し、それ
に沿った対応を取っておくことが肝要です。ただし、上述したPICとMATを
実現するのは、法的整備が進んでいない国が大半ですので、大変な困難が予想
されます。当面は、各自が所属する機関内でABSに適切に対応できる体制を
整備しておく必要があります。そのためにも、海外から遺伝資源を日本に持ち
込む可能性のある研究者は、ABS問題に深い関心を持って頂くようにお願い
します。なお、ABSにかかわらず、独自の生物多様性に関する法律を定めて
いる国がありますので、各国の法令を遵守することはいうまでもありません。
たとえばインドでは、インド人の研究者と一緒であったとしても、外国人が
生物多様性局の承認を得ないでインド国内の遺伝資源を採集することは禁じ
られています(例えば、『虫に追われて』川村俊一、河出書房新社、2009年)。

本件については、一般財団法人バイオインダストリー協会(JBA)と国立
遺伝学研究所知的財産室ABS学術対策チームが常時相談に応じています
(無料)。
参考書として、JBAと経済産業省が作成した『遺伝資源へのアクセス手引』(
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/bio/Seibutsukanri/index.html
で入手可、
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/bio/Seibutsukanri/idenshigenaccess.pdf
またはJBAで冊子体を無料配布)や『生物遺伝資源へのアクセスと利益配分』
(JBA生物資源総合研究所監修、信山社、\4,300 + 税)があります。
また、名古屋議定書に関するMLが立ち上がっています。興味のある会員は、
ご参照・ご加入ください。
http://np-iken.sakuraweb.com/mailinglist.html

本稿は、各種資料や講演会の要旨集に基づいて私が理解している範囲で
記述したものです。法律的な内容を含むため、私が誤解している箇所が
あるかも知れませんので、具体的に行動される場合にはJBAと国立遺伝学
研究所にお尋ね頂きたいと思います。

(応動昆編集委員長 後藤哲雄)
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■ 本メールは、日本応用動物昆虫学会会員の方へ、
■ 常任評議員会の承諾を得て、電子広報委員会が配信しています。

■ 本メールに関するお問い合わせは、
■ mailto: manager-AEZ(at)ffpri.affrc.go.jp までお願いいたします
■ (@は(at)に変えてあります)。

■ 日本応用動物昆虫学会 website http://odokon.org/

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【応動昆 お知らせメール】 437号

日本応用動物昆虫学会会員の皆さまへ

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「お知らせメール」 2014/03/10
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■■ 目次 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■ 1 第11回(平成26年度)日本学術振興会賞受賞候補者の推薦について

■ 2 第39回(平成26年度)井上春成賞受賞候補者の推薦について

■ 3 国際交流基金(2014年後期)派遣募集、締切迫る!

■ 4 【重要】2014年夏に学会役員選挙の電子投票を実施します!

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●会員情報変更は https://service.dynacom.jp/acpartner/odokon/ から

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■ 1 第11回(平成26年度)日本学術振興会賞受賞候補者の推薦について

学会長の推薦を希望される方は、下記ウェブ
http://www.jsps.go.jp/jsps-prize/index.html
における所定の書類(ファイル)を
●締切 3/31 までに学会事務長(下記アドレス)宛てにお送り下さい。
manager-AEZ(at)ffpri.affrc.go.jp
(@は(at)に変えてあります)
賞および奨励金等候補者選考委員会が推薦の可否を決定します。

注意点:
様式2、3、4をすべて記入したものを提出して下さい。様式1は提出不要です。
様式2の16. 推薦理由もご自分でお書き下さい。ただし、1ページ目上段の推薦
者欄は空欄のままで結構です。

(事務長 高梨琢磨)
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■ 2 第39回(平成26年度)井上春成賞受賞候補者の推薦について

以下のウェブサイトを参考に個人で申請して下さい。
http://inouesho.jp/
学会長による推薦は行いません。

(事務長 高梨琢磨)
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■ 3 国際交流基金(2014年後期)派遣募集、締切迫る!

2014年7~12月に海外で開催される研究集会への派遣助成金の募集は、
2014年4月1日(火)が提出締め切りです。
希望者は、応募書類(様式1,2)を事務長宛て(アドレス下記)に電子メール
添付でお送り下さい。
manager-AEZ(at)ffpri.affrc.go.jp
(@は(at)に変えてあります)
詳細は、学会ウェブサイトもしくは学会誌第57巻1号に掲載の「日本応用動物
昆虫学会国際交流基金運用細則」をご参照下さい。
応募書類(様式1,2)も学会ウェブサイト
http://odokon.org/society_regulations.php#unyokitei
からダウンロードできます。
研究集会への旅費の支弁が困難な場合は、その理由を記載してください。

(事務長 高梨琢磨)
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■ 4 【重要】2014年夏に学会役員選挙の電子投票を実施します!

2015~2016年度の学会長,評議員の選挙を2014年夏に実施します。
新しい会員情報サービスシステムと連動した『電子投票システム』になります。
これにより、選挙に関わる印刷費、郵送費等を大幅に削減できます。
パソコン、インターネットを利用しない会員には、希望に応じて従来の郵便投票
も実施しますが、原則『電子投票』を利用して役員選挙に参加していたいただく
ことになりますので、ご理解とご協力をお願いします。
被選挙人名簿は2014年6月15日時点の情報に基づき作成しますので、就職や人事
異動などで会員個人情報に変更が生じた場合は、
会員情報サービスシステム
https://service.dynacom.jp/acpartner/odokon/
を利用して早めに情報 を更新して下さい。
ログイン用パスワードを忘れた場合は「パスワードの再発行」が出来ます(会員
番号、生年月日の入力が必要です)。
また、会費を完納していない会員は選挙権、被選挙権を失いますので、2014年度
会費まで確実に納入されていることも併せてご確認下さい。

(事務長 高梨琢磨)
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■ 本メールは、日本応用動物昆虫学会会員の方へ、
■ 常任評議員会の承諾を得て、電子広報委員会が配信しています。

■ 本メールに関するお問い合わせは、
■ mailto: manager-AEZ(at)ffpri.affrc.go.jp までお願いいたします
■ (@は(at)に変えてあります)。

■ 日本応用動物昆虫学会 website http://odokon.org/

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海外から標本や試料を入手する研究者はご注意!

1993年に発効した生物多様性条約(Convention on Biological Diversity、CBD;1992年の国連環境開発会議で採択)は、遺伝資源(動植物、微生物、それらが含まれる土や水など)の単なる保護条約ではなく、経済条約的性質をもっています。つまり、生物多様性の保全、生物資源の持続的利用、そして遺伝資源の利用から得られる利益の公正かつ衡平な配分(= アクセス及び利益配分;Access and Benefit-Sharing, ABS)があげられています。この条約によって、資源提供国から遺伝資源を持ち出すことが制限されています。遺伝資源を利用するには、CBD第15条に従って、1)遺伝資源利用者(大学や企業など)は、資源提供国の中央政府や地方政府、時には地域社会などの利害関係者から「事前の情報に基づく同意(Prior Informed Consent, PIC)を得ること」と、2) 資源の提供と利用に直接係わる相互の機関 (学部や研究科以上の公的機関) 間で、遺伝資源の利用から得られる利益は「相互に合意する条件(Mutually Agreed Terms, MAT)で配分すること」について、誠実な契約を結んでおく必要があります。さらに、遺伝資源の素材そのものの移転を伴う場合には、素材移転契約(Material Transfer Agreement, MTA)を結んでおく必要があります。MTAは当事者間で相互に合意の上で締結するものですが、各国の法律で定められている場合もありますので、注意が必要です。ここで述べている海外の遺伝資源へのアクセスは商用利用だけでなく、学術分野の利用にも適用されます。つまり、研究者も対象であるということです。
 さらに2010年の第10回生物多様性条約締結国会議(Conference Of the Parties、COP10)では、ABSに関する国際的な法的取り決めを定めた「名古屋議定書」が採択されています。日本は、名古屋議定書に対応する国内措置の検討(ABS国内遵守措置)を進めています。名古屋議定書は、50カ国が批准した日から90日後に発効しますので、2015年中に発効される予定です。国内措置も、これに照準を合わせていると思われます。従って、遺伝資源利用国である日本の研究者は、CBDの原則および2002年のCOP6で採択された「ボン・ガイドライン」で推奨されているルール(PICとMATの誠実な契約)を遵守し、それに沿った対応を取っておくことが肝要です。ただし、上述したPICとMATを実現するのは、法的整備が進んでいない国が大半ですので、大変な困難が予想されます。当面は、各自が所属する機関内でABSに適切に対応できる体制を整備しておく必要があります。そのためにも、海外から遺伝資源を日本に持ち込む可能性のある研究者は、ABS問題に深い関心を持って頂くようにお願いします。なお、ABSにかかわらず、独自の生物多様性に関する法律を定めている国がありますので、各国の法令を遵守することはいうまでもありません。たとえばインドでは、インド人の研究者と一緒であったとしても、外国人が生物多様性局の承認を得ないでインド国内の遺伝資源を採集することは禁じられています(例えば、『虫に追われて』川村俊一、河出書房新社、2009年)。
 本件については、一般財団法人バイオインダストリー協会(JBA)と国立遺伝学研究所知的財産室ABS学術対策チームが常時相談に応じています(無料)。参考書として、JBAと経済産業省が作成した『遺伝資源へのアクセス手引』(http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/bio/Seibutsukanri/index.htmlで入手可;またはJBAで冊子体を無料配布)や『生物遺伝資源へのアクセスと利益配分』(JBA生物資源総合研究所監修、信山社、\4,300+税)があります。また、名古屋議定書に関するMLが立ち上がっています。興味のある会員は、ご参照・ご加入ください。
http://np-iken.sakuraweb.com/mailinglist.html

 本稿は、各種資料や講演会の要旨集に基づいて私が理解している範囲で記述したものです。法律的な内容を含むため、私が誤解している箇所があるかも知れませんので、具体的に行動される場合にはJBAと国立遺伝学研究所にお尋ね頂きたいと思います。

(応動昆編集委員長 後藤哲雄)

2015~2016年度の学会長,評議員の選挙を2014年夏に実施します.
新しい会員情報サービスシステムと連動した『電子投票システム』になります.
これにより,選挙に関わる印刷費,郵送費等を大幅に削減できます.
パソコン,インターネットを利用しない会員には,希望に応じて従来の郵便投票も実施しますが,原則『電子投票』を利用して役員選挙に参加していたいただくことになりますの
で,ご理解とご協力をお願いします.
被選挙人名簿は2014年6月15日時点の情報に基づき作成しますので,就職や人事異動などで会員個人情報に変更が生じた場合は,会員情報サービスシステムを利用して早めに情報 を更新して下さい.
ログイン用パスワードを忘れた場合は「パスワードの再発行」が出来ます(会員番号,生年月日の入力が必要です).
また,会費を完納していない会員は選挙権,被選挙権を失いますので,2014年度会費まで確実に納入されていることも併せてご確認下さい.

(事務長 高梨琢磨)

国際交流基金(2014年後期)派遣募集、締切迫る!

2014年7~12月に海外で開催される研究集会への派遣助成金の募集は,2014年4月1日(火)が提出締め切りです.
希望者は,応募書類(様式1,2)を事務長宛て(アドレス下記)に電子メール添付でお送り下さい.
manager-AEZ(at)ffpri.affrc.go.jp
(@は(at)に変えてあります)
詳細は,学会ウェブサイトもしくは学会誌第57巻1号に掲載の「日本応用動物昆虫学会国際交流基金運用細則」をご参照下さい.
応募書類(様式1,2)も学会ウェブサイトからダウンロードできます.
研究集会への旅費の支弁が困難な場合は,その理由を記載してください.

(事務長 高梨琢磨)

以下のウェブサイトを参考に個人で申請して下さい。
http://inouesho.jp/
学会長による推薦は行いません。

(事務長 高梨琢磨)

学会長の推薦を希望される方は、下記ウェブ
http://www.jsps.go.jp/jsps-prize/index.html
における所定の書類(ファイル)を
●締切 3/31 までに
学会事務長(下記アドレス)宛てにお送り下さい。
manager-AEZ(at)ffpri.affrc.go.jp
(@は(at)に変えてあります)
賞および奨励金等候補者選考委員会が推薦の可否を決定します。

注意点:
様式2、3、4をすべて記入したものを提出して下さい。様式1は提出不要です。
様式2の16. 推薦理由もご自分でお書き下さい。ただし、1ページ目上段の推薦者欄は空欄のままで結構です。

(事務長 高梨琢磨)

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