応動昆、持続可能な社会を目指して: 一般社団法人 日本応用動物昆虫学会

新刊紹介「寄生バチと狩りバチの不思議な世界」

(2020年6月11日公開)

基本情報

書誌名:
寄生バチと狩りバチの不思議な世界
著者・編者:
前藤 薫 (編著)
出版日:
2020年6月5日
出版社:
一色出版
総ページ数:
323
ISBN:
978-4-909387-12-9
定価:
2,800円 (税別) / オンライン版のみ1,900円(税別)

この本では、寄生バチと狩りバチの多様性と生理・生態、人とのかかわりについて、16名のハチ好きがやさしく語りつくします。最新の知見をかみ砕いてご紹介し、さらに深くご探究いただけるように豊富な参考文献を添えました。通常版の紙の本からもオンライン版にアクセスし、200点以上のカラー画像と24点の動画をお楽しみいただけます。

詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。

https://www.isshikipub.co.jp/parasiticwasp/
  • [目次]
  • プロローグ - ある寄生バチのひとり語り
  • 第1章 ハチの誕生と進化: 産卵管と大あごの名手 前藤 薫
  • 第2章 小さなハチの華麗な世界:マイクロハイメノプテラ 松尾和典
  • 第3章 虫こぶをつくる寄生バチ:植物食への回帰 井手竜也
  • 第4章 アリとトビケラ:ヒメバチがたどり着いた究極の寄主 小西和彦
  • 第5章 クモヒメバチ:獰猛な捕食者を巧みに利用するスペシャリスト 松本吏樹郎・高須賀圭三
  • 第6章 内部寄生の謎:危険な体内環境を支配する 中松 豊
  • 第7章 ハチの性と生殖を操作する:細胞内共生微生物 三浦一芸
  • 第8章 兵隊をもつ寄生バチ:真社会性の進化と分子擬態 岩淵喜久男
  • 第9章 キノコとキバチと寄生バチ:枯れ木をめぐる奇妙な三者系 藏滿司夢
  • 第10章 シイタケを守る:ハエヒメバチの多様性と生態 渡辺恭平・向井裕美
  • 第11章 剣を持った寄生バチ:狩りバチへの進化 三田敏治
  • 第12章 竹筒のなかの小宇宙:営巣トラップに集う生き物たち 牧野俊一・岡部貴美子
  • 第13章 クモを狩るハチたち:原始的社会性の進化的起源 清水 晃
  • 第14章 ハチの採集と同定:多様性を正しく理解するためのメソッド 渡辺恭平・前藤 薫
  • エピローグ - ダーウィンのハチ

前藤 薫 (神戸大学農学研究科)