自然史オープンセミナー・シンポジウム「ゴケグモ類の現状と問題」のご案内
(2013年5月 1日公開)
1995年に大阪市立自然史博物館友の会会員により大阪府南部で発見されたセアカゴケグモは、その後分布を徐々に拡げ、2013年1月現在で全国の24府県で記録されています。また、クロゴケグモ、ハイイロゴケグモなど他のゴケグモ類も発見されていて、合計5種の生息が確認されています。これらゴケグモ類の分布拡大と毒性については、あまり注目されておらず、安易な楽観論や間違った情報も流れています。このセミナー・シンポジウムでは、日本列島におけるゴケグモ類の分布や毒性などの現状を総括して、問題点を洗い出し、今後の対策に生かす方法を皆で考えます。日本応用動物昆虫学会後援のシンポジウムですので、会員の皆さまはふるってご参加ください。
日時:2013年5月18日(土)午後1~5時
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/
(大阪市東住吉区長居公園1-23 TEL 06-6697-6221)
対象:どなたでも参加できます。
定員:150名(先着順)
問合せ:自然史博物館昆虫研究室の金沢まで
申込み:申込みは不要です。直接会場へお越しください。
参加費:無料(ただし、展示を見る場合には博物館入館料が必要。主催・後援・認定団体会員でシンポジウムだけに参加される方は、南側通用口から団体名を言って入館してください)
主催:大阪市立自然史博物館、関西クモ研究会、大阪市立自然史博物館友の会
後援:日本昆虫学会、日本環境動物昆虫学会、日本応用動物昆虫学会
認定:大阪府医師会生涯研修(番号:349、単位:4)
【内容】(予定)
13:00~ 「ゴケグモ類とはどのようなクモか」
西川喜朗(追手門学院大学 名誉教授)
13:25~ 「セアカゴケグモの発見と咬傷分析」
金沢 至(大阪市立自然史博物館)
13:50~ 「セアカゴケグモの毒性」
杉本 央(大阪大学 医学部 教授)
14:15~ 「自然毒としてのゴケグモ類などの毒」
乾 公正(日本毒性学会 認定トキシコロジスト)
14:50~ 「行政の内側から見たセアカゴケグモ騒動」
冨永 修(四条畷保健所)
15:15~ 「ゴケグモ類の分布拡大と波紋」
清水裕行(大阪市立自然史博物館 外来研究員)
15:40~ 「ゴケグモ類に対する厚生労働省の対策」
小林睦生(国立感染症研究所 前昆虫医科学部長)
16:15~ 総合討論
金沢 至(大阪市立自然史博物館)