応動昆、持続可能な社会を目指して: 一般社団法人 日本応用動物昆虫学会

新刊紹介「ハダニ防除ハンドブック 失敗しない殺ダニ剤と天敵の使い方」

(2018年12月26日公開)

基本情報

書誌名:
ハダニ防除ハンドブック 失敗しない殺ダニ剤と天敵の使い方
著者・編者:
國本佳範編
出版日:
2019年1月15日
出版社:
農山漁村文化協会
総ページ数:
152ページ
ISBN:
9784540181139
定価:
¥2,200(税別)
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ハダニの防除については、四半世紀前に井上雅央著「ハダニ おもしろ生態とかしこい防ぎ方」(農文協)が発行され、ハダニ防除のバイブルと言われた。あれから25年が経過し、ハダニ防除を取り巻く環境も大きく変化している。ナミハダニ黄緑型を中心に各種殺ダニ剤に抵抗性を発達させた個体群が顕在化してきた。これに対応して、防除手段も多様化し、イチゴ等でカブリダニ製剤を使用する生産者が増加し、果樹類でも土着カブリダニ類の利用が実用化しつつある。炭酸ガス処理、紫外線利用などの物理的防除も確立しつつある。これらの動きを踏まえた総論と代表的な作物別の具体的な対策をまとめた各論を5名の執筆者が解説している。「防除ハンドブック」シリーズの既刊、アザミウマ、ウンカ、ハモグリバエに続く一冊として活用頂けると幸いである。

國本 佳範 (奈良県農業農業総合センター)