ツマジロクサヨトウ研究成果発表会のお知らせ
(2023年3月 3日公開)
ツマジロクサヨトウは南北アメリカの熱帯、亜熱帯地域を原産とする害虫で、長距離を移動することが知られています。2016年にアフリカ大陸で発生が確認された後、2018年にアジア地域へ分布を拡大し、2019年7月には日本で初めて確認されました。
その後毎年飛来するようになり、これまでに全国で確認され、主に飼料用トウモロコシなどを加害します。新規の害虫であるため、生態を解明して効果的な防除法を開発するために、農研機構植物防疫研究部門(代表)では、生研支援センターイノベーション創出強化研究推進事業(JPJ007097)の支援を受け、令和2-4年度に「ツマジロクサヨトウの効率的な発生予察技術と防除対策技術の開発(02027C)」という研究開発プロジェクトを実施しました。その研究成果を紹介するために、研究成果発表会を開催します。どうぞご参加ください。
- 1.開催日時:令和5年3月22日(水曜日)10時から17時
- 2.開催場所:オンライン会議(ZOOM)
- 3.主催:イノベ事業02027Cコンソーシアム(代表機関 農研機構植物防疫研究部門)
- 4.プログラム:
- 開催あいさつ
- 研究統括者 農研機構 大塚 彰
- 生態の部
- •ツマジロクサヨトウの主な特性
- 水谷信夫(農研機構)
- •日本での発生実態と作物の加害性について
- 村田未果(農研機構)
- •ツマジロクサヨトウは国内のどこで越冬可能か
- 田中良明(農研機構)
- •これまでの飛来実態と飛来予測技術
- 大塚 彰(農研機構)
- モニタリングの部
- •ツマジロクサヨトウのフェロモントラップ用ルアー
- 田端 純(農研機構)
- •フェロモントラップに誘引されたガ類の形態的同定法
- 吉松慎一(農研機構)
- •LAMP法を用いたツマジロクサヨトウの簡易同定法
- 秋月 岳(農研機構)
- 飼料用トウモロコシの防除の部
- •飼料用とうもろこしで使用できる農薬の効果
- 真田幸代(農研機構)
- •農薬を利用した飼料用トウモロコシにおけるツマジロクサヨトウの防除技術の開発
- 加藤直樹(農研機構)
- •多様な土着天敵群集がツマジロクサヨトウを迎え撃つ
- 池之上祐紀(鹿児島県農業総合開発センター)
- •緑きょう病菌のツマジロクサヨトウへの感染実態と効果
- 坂巻祥孝(鹿児島大)
- •地域に生息する土着天敵を活用した害虫管理
- 大野和朗(宮崎大)
- 5.参加申し込み:
- 参加ご希望の方は「お名前、所属、職名、メールアドレス」を2023年3月15日までにfaw2023(at)ml.affrc.go.jp(@は(at)に変えてあります)に送信してください。後ほど会議のリンクをメールでお知らせします。
- 6.参加費:無料
- お問い合わせ先
- 農研機構 植物防疫研究部門 担当:大塚
- TEL: 096-242-7732
- E-mail: faw2023(at)ml.affrc.go.jp(@は(at)に変えてあります)