- 日本学術会議 食料科学委員会・農学委員会合同 農芸化学分科会主催
- 連続公開シンポジウム「SDGs 達成に向けた農芸化学の挑戦」
- 第二回「地球と生命をつなぐ高度な化学物質ネットワーク ―天然物化学再考―」の開催について
- 1.主 催:日本学術会議 農学委員会・食料科学委員会合同 農芸化学分科会
- 2.後援学会:日本農芸化学会、日本農薬学会、日本薬学会、日本化学会、日本ケミカルバイオロジー学会、日本応用動物昆虫学会、マリンバイオテクノロジー学会、日本土壌微生物学会
- 3.日 時:令和 3 年 12 月 8 日(水)13:00~16:30
- 4.場 所:ウェブ開催
- 5.参加登録サイト:https://forms.gle/N7XGp6qycGDwqW5AA
- 6.開催趣旨:
天然物化学は、生命現象のキーとなる天然物・生理活性物質を見つける学問分野である。また、見つけた天然物の作用機構を知り、有機合成をして大量に供給して、社会の問題解決に応用するというのが最終目標である。この天然物化学領域の良い成功例がノーベル賞を授賞された大村先生の仕事である。しかし、天然物化学研究はリスクとともに労力と時間がかかることもあり、昨今、取り組む研究者の数も減り、その重要性が学術領域で忘れられかけている。本シンポジウムでは、複雑な化学ネットワークで構成されている地球と生命という大きな枠組みの中で、健康・微生物・地球環境・生態系をキーワードに SDGs など社会の課題とリンクさせ、最先端の技術を駆使して研究をされている先生方にご講演いただく。オミクス解析に代表されるデータ駆動型の研究戦略から見えてきた「新しい地図」に基づいて再びピンポイントで物質「もの」を追いかける、AI/IoT 時代に協調した新しい天然物化学のあり方を浮き彫りにする。
- 7.次 第:
- 13:00~13:05 来賓挨拶
- 松山旭(日本農芸化学会会長)
- 13:05~13:15 本シンポジウムの趣旨説明
- 東原和成(日本学術会議連携会員,東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
- 13:15~13:55 講演
- 「リピドミクス新技術と脂質多様性(リポクオリティ)の生物学: 健康と天然物」
- 有田誠(慶應義塾大学薬学部教授、理化学研究所メタボローム研究チームリーダ)
- 座長:東原和成(日本学術会議連携会員,東京大学教授)
- 13:55~14:35 講演
- 「シングルセル解析から切り込む生体分子動態:微生物と天然物」
- 竹山春子(早稲田大学大学院先進理工研究科教授)
座長:千葉一裕(日本学術会議連携会員,東京農工大学学長)
- 14:35~15:15 講演
- 「海洋生物の付着防止技術研究の展開: 地球環境と天然物」
- 沖野龍文(北海道大学地球環境科学研究院教授)
- 座長:山下まり(日本学術会議連携会員,東北大学大学院農学研究科教授)
- 15:15〜15:55 講演
- 「生物間の複雑化学ネットワークと共進化:生態系と天然物」
- 東樹宏和(京大生態学研究センター准教授)
- 座長:吉永直子(日本学術会議連携会員,京都大学大学院農学研究科助教)
- 15:55〜16:25 パネルディスカッション
- 「これからの天然物化学」
- 進行:東原和成
- 16:25~16:30 閉会の挨拶
- 山下まり(日本学術会議連携会員,東北大学大学院農学研究科教授)
- (下線の講演者等は、主催分科会委員)
- 8.問い合わせ先
- 日本学術会議農芸化学分科会シンポジウム事務局
- biol_chem(at)sense.ch.a.u-tokyo.ac.jp (@は(at)に変えてあります)