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本学会について

日本応用動物昆虫学会について

日本応用動物昆虫学会(応動昆)は、1957年に日本応用動物学会(1929年設立、学会誌: 応用動物学雑誌)と日本応用昆虫学会(1938年設立、学会誌: 応用昆虫)が合併して設立されました。会員資格は、応用昆虫学と応用動物学(ダニ学、線虫学、農薬および害虫防除器材の分野を含む)の研究者に広く開放されています。2017年4月に、一般社団法人 日本応用動物昆虫学会となりました。

学会は、2月、5月、8月、11月の年4回、日本応用動物昆虫学会誌(和文)Applied Entomology and Zoology(英文)の2種類の会誌を発行しています。

新規入会を希望される場合には会員情報サービスシステム(2007年12月5日公開)にてオンラインで必要な手続きをお取り下さい。会員情報サービスシステムでは、入退会/所属変更の手続き、会費納入状況の確認、クレジットカードによる年会費の支払いや会員名簿の閲覧ができます。会員情報サービスシステムにアクセスできない場合に限り、「連絡票」をご覧になり、必要事項をフォームメールに記入して送信してください。学生会員の場合には入会申請時に指導教員の氏名とメールアドレスの入力が必須で、申請時に指導教員へ承認依頼メールが送付されます。指導教員の方は承認画面より内容を確認いただき、承認手続きをしていただくようお願い致します。メールフォーム経由で連絡できない場合には、指導教員が以下の連絡票をプリントアウトして必要事項を記入し、学会事務局まで郵送またはFAX送信して下さい。

また、学会誌の購読に関するお問い合わせは、学会事務局までお願いいたします。

学会長挨拶

学会長 仲井 まどか(2025~2026年度)

このたび,2025-2026期の一般社団法人日本応用動物昆虫学会(応動昆)会長の代表理事(会長)に就任いたしました仲井まどかです.理事会,代議員会,学会編集委員会,各種委員会,学会事務局の皆さんとともに応動昆を盛り上げて行きたいと思います.

今期の応動昆は,先輩方のご尽力のおかげで一般社団法人として盤石な基盤が整えられました.また,昨年夏に開催された国際昆虫学会も大きな成功を収め,難しい問題はほぼ解決していわば安定期に入ったように感じます.この機会に,これまでの応動昆の伝統を受け継ぎながらさらに応動昆を魅力的な学会にしていくために務めて参る所存です.

今期の私の応動昆会長としての目標は,会員の皆さんに「応動昆の会員になって良かった!」と思っていただける活動をすることです.特に,学生会員や若い会員が活躍できる場を提供したいです.若い世代の会員の活躍が,応用昆虫学の未来,応用動物学の発展に繋がります.学生を含めて若い世代の研究者が,この分野の後継者として成長しネットワークを構築できる場を提供したいと考えています.私事で恐縮ですが,私は博士課程から昆虫病理学の研究を初めました.野外から採集した昆虫を飼育しながら行う生物検定に手こずり発表に耐えられる結果が得られたのがやっと博士課程3年次のときでした.はじめて応動昆の大会で発表できたのは嬉しかったのですが,つっこみどころ満載の発表であったと記憶しております.当時は,ポスター発表ではなく15分間の口頭発表でしたが,発表を聞いて頂いた方から鋭い質問やダメ出しも頂きました.研究は,トライアンドエラーの繰り返しですが,応動昆の大会に出る度に何か良い無形のおみやげをもらっていたと思います.学会大会での経験は,すべてその後の糧となり,さらにそのひとつひとつがくっきりと記憶に残っています.学生の頃は,大会運営の難しさなど知るよしもありませんでしたが,毎年大会を運営していただいたおかげで私を含めて多くの会員が共同研究者や人生の友達と巡り会えて,研究のアイデアやアドバイスを得られたと思います.歴代の大会運営委員会の皆様には感謝の気持ちしかありません.これまでの応動昆大会では,開催地の近くにいる会員のボランティアで組織される「大会運営委員会」の負担が大きかったと思います.そのため,応動昆は,2024年度に新たに「大会支援委員会」が設置されました.開催地で設置される「大会運営委員会」を「大会支援委員会」がサポートします.つまり,開催地でなくてもできるプログラム作成などの業務を「大会支援委員会」が請け負うことで,開催地の負担の軽減が期待できます.これまでの「大会運営はとても大変だ」という先入観を払拭できれば,今後も日本各地で少し楽に大会が開催できるようなると思います.是非,大会運営にもご協力をお願いしたいと思います.

大会参加以外にも「応動昆の会員になって良かった!」と思える取り組みが,既に存在するのでご紹介します.例えば,会員歴2年以上の会員は国際交流基金が利用できます.もちろん選定がありますが,この基金を利用して海外で開催される国際学会参加のための旅費が支援されます.会員の研究者としての成長をサポートする応動昆の手厚い制度だと思います.このような素晴らしい制度を継続しながら,他にも会員の皆さんに喜んでいただける新たな取り組みがあれば,今期に検討していきたいと思いますので会員の皆様のご意見を頂きたいと思います.

科学研究を取り巻く環境は常に変化しています.2025年度より公的資金による研究成果の即時オープンアクセスが義務化されます.これは,学術出版の大きな転換になると思います.近年,論文が掲載された雑誌のインパクトファクター(IF)が,論文内容の評価と同義のように使用されていることに憂慮します.といいつつ,応動昆の学会誌である「日本応用動物昆虫学会誌」(和文誌)と「Applied Entomology and Zoology」(英文誌)のIFが少しでも上がると嬉しいのは事実ではあるのですが,和文誌の刊行が始まった1967年当時に比べて,現在は世界中に雑誌が急増しており,学会員が自身の所属する学会誌以外にいくらでも投稿できる雑誌があるという状況になっています.その中で,応動昆の学会誌を選んで投稿する理由は,その編集が信頼できる編集委員会によって行われていることだと思います.編集委員の尽力により信頼できる論文が掲載されてきたことが,これまでも本学会誌の信頼を築いてきたと思います.会員の皆様には,和文誌と英文誌への多くの投稿をお待ちしています.

応動昆の特徴は,応用動物昆虫学という分野のあらゆる職種に渡る会員構成です.大学,国の研究機関,地方自治体の研究機関,民間会社など,立場は違えど同じ応用動物昆虫学を追究する仲間が集まり,また,なんとなく自由な雰囲気があります.実際に,学生会員だった人が大学を卒業後も一般会員や賛助会員として大会に参加されているのを見るにつけ,応動昆が既に魅力ある学会であることを物語っていると思います.今後も,日本応用動物昆虫学会が学会員の皆様にとって意義ある学会であり続けられるように頑張りますのでご協力をよろしくお願いします.

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