科研費の特設分野研究(新設)について

平成25年9月1日付で、平成26年度の科学研究費公募要領が日本学術振興会のウェブサイトにアップされました。
平成26年度から基盤研究(B)、基盤研究(C)の審査区分として「特設分野研究」が新設されましたが、その新設分野の一つとして「食料循環研究」が設定されております。
「特設分野研究」の特徴の一つは、重複申請の制限を大幅に緩和していることです。
特設分野の趣旨に合致した研究であれば、他の基盤研究等の代表申請者であっても重複して申請することができます。
*ただし、既存の分科細目表の枠に入るような研究を、そのまま特設分野に申請することはできませんので、この点はご留意ください。また、審査の過程で追加資料の提出を願う可能性があります。
「特設分野研究」は、審査希望分野の分類表である「系・分野・分科・細目表」(別表を含む)とは別に新たに設けられた審査区分です。
未開のまま残された重要な分野、技術の長足な進歩によって生まれつつある分野、分野横断的な研究から生まれることが期待される分野を対象として、学術コミュニティからの要望や最新の学術動向等を踏まえて、日本学術振興会の学術システム研究センターが候補分野を提案し、文部科学省の科学技術・学術審議会学術分科会科学研究費補助金審査部会において設定されるものです。
平成26年度公募では、以下の3分野が設定されました。
・ネオ・ジェロントロジー
・連携探索型数理科学
・食料循環研究
本学会会員には、「食料循環研究」の公募趣旨にあった研究アイデアのある方が沢山おられるのではないかと考えております。
つきましては、ぜひ
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/03_keikaku/download.html
にて公募要領をダウンロードし、その57,58ページをご覧ください。
「未開のまま残された重要な分野、技術の長足な進歩によって生まれつつある分野、分野横断的な研究から生まれることが期待される分野」における新規性あふれる研究の積極的な申請をお願い致します。
また、会員外のお知り合いの研究者への周知も、ぜひよろしくお願い致します。
日本学術振興会 学術システム研究センター
農学調査班専門研究員 石川幸男