シンポジウム「共生微生物利用の今と未来」のお知らせ

動物、昆虫、植物など多様な生き物は、進化の過程で、微生物との緊密な共生関係を築いてきました。共生微生物は、宿主生物の近傍・体表面・体内といったきわめて密接な空間に棲息し、植物では生育の促進や耐病性・耐虫性の増強、昆虫では生存や繁殖、環境適応、薬剤感受性等、宿主の生態的性質にも大きく影響することが明らかになっています。これらの共生微生物の持つポテンシャルを活用することで、低環境負荷型の病害・害虫防除の実現が期待されており、既に作物生産場面ではさまざまな試みが行われています。本シンポジウムでは、多くの可能性を秘めた「共生微生物利用の今と未来」について、植物病害防除および害虫防除の観点からの講演を行います。さらに本会では、ポスターセッションも行います。対象は、農業・作物生産分野に限りません。共生や生物間相互作用、有用微生物などに関わる幅広い領域での基礎から応用に亘る幅広い取組みを歓迎いたします
開催日時:平成27年11月25日(水)
13:00-18:00 (受付12:00~、交流会 18:20~)
開催場所:富山大学五福キャンパス 黒田講堂 会議室 (富山県富山市五福3190)
主 催 :富山大学理学部・富山県農林水産総合技術センター農業研究所
参加申込:
専用ホームページ(https://sites.google.com/site/kyouseibiseibutsunoimatomirai/)より、お申し込みください。
締め切り:ポスター応募締め切り 10月23日、参加登録締め切り 10月31日
参 加 費:無 料(交流会は有料)
<プログラム>
第一部:植物病害に対する共生微生物利用研究(13:00-15:00)
「植物共生科学の新展開と農学・食品科学研究のパラダイムシフト」池田成志(北農研)
「伝統農法に学ぶ: 根圏細菌フローラ制御による土壌病害の防除に向けて」 清水将文(岐阜大)
第二部:ポスター発表 (15:00~16:20)
一般からの発表を募集中です。お申し込みは、上記の専用ホームページより受付いたします。
第三部:害虫防除への共生微生物利用研究 (16:25~18:00)
「エピクロエ・エンドファイト ~その特徴と害虫防除への活用に向けた取り組み~」
柴 卓也(中央農研)
「“内部共生”から見た吸汁性害虫の科学」 土`田 努(富山大)
交流会(大学内カフェテリア AZAMI)18:20~
お問い合わせ:
「共生微生物利用の今と未来」開催事務局
(@は(at)に変えてあります)
富山大学大学院理工学研究部(理学) 土`田 努
富山県農林水産総合技術センター 農業研究所 守川俊幸
(富山大学 土`田 努)