新刊紹介「不思議だらけ カブトムシ図鑑」

カブトムシは日本を代表する昆虫ですが、生態学の研究対象としてはあまりメジャーではありませんでした。しかし、2000年頃から国内外の研究者から徐々に注目を集め、その生態が少しずつ明らかになりつつあります。これまでに、オスの角の進化や繁殖行動についての理解が大きく進んだだけでなく、幼虫の斉一蛹化のような興味深い行動も報告されてきました。本書ではそれらの研究を踏まえながら、カブトムシの謎に満ちた生態を余すところなく紹介しています。