日本学術会議公開シンポジウム「環境変動と昆虫科学」のご案内

日本学術会議農学委員会応用昆虫学分科会・琉球大学共催、日本昆虫科学連合後援のシンポジウムが開催されます。会員の皆様には、多数出席して下さいますよう、お願い申し上げます。なお詳細は、学術会議ウェブサイトにも掲載されています。
http://www.scj.go.jp/ja/event/
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/144-s-2-2.pdf (pdf)
にも掲載されています。
(日本昆虫科学連合団体代表者 河合章・日本典秀)

主催:日本学術会議農学委員会応用昆虫学分科会
共催:琉球大学
後援:日本昆虫科学連合
日時:平成24年3月5日(月)10:00~16:00
場所:琉球大学 理学部複合棟 102号
http://www.u-ryukyu.ac.jp/univ_info/campus_map.html
開催趣旨:日本学術会議第21期の農学委員会応用昆虫学分科会では、昆虫の多様性研究の基盤としての分類学の重要性や感染症に関わる衛生昆虫学研究の強化などを主張の骨子とする報告を発出した。本報告の背景として、さまざまな環境インパクトにより自然生態系が大きく変動しつつあることが挙げられる。そこで、今回のシンポジウムは、第22期の分科会活動の一つの方向性を示す「環境変動と昆虫科学」をテーマとして開催する。開催地の沖縄は、亜熱帯という気候的特性および島嶼性という生物地理的特性からして、わが国における昆虫生態研究の最前線である。シンポジウムを琉球大学との共催とし、分科会委員および当該分野の研究者による最新の研究報告と討論を予定している。また昆虫科学の将来像について、学生や研究者と意見交換するとともに、社会へ向けた情報発信を行う。
参加申込方法:事前に電子メールにて参加をお申し込みください。メール本文中に参加者のお名前とご所属を明記していただき、メールの題名を「学術会議シンポジウム参加」とした上で、以下の宛先へお送りください:
scj2012@ss.ab.a.u-tokyo.ac.jp (シンポジウム「環境変動と昆虫科学」事務局)
なお、定員を超えた場合などは参加をお断りすることがありますが、特に返信がない場合は参加可能とご判断いただき、当日会場へお越しください。
次第:
開会(10:00)
I 趣旨説明およびご挨拶(10:05~10:15)
1. 嶋田 透(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授、日本学術会議会員)
2. 佐藤 良也(琉球大学研究担当理事) 
II 応用昆虫学分科会の活動報告と今後の計画(10:15~10:25)
 嶋田 透(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授、日本学術会議会員)
III 講演
午前の部(10:25~12:00)
1)蝶のゲノムサイエンスから探る環境適応
  藤原 晴彦(東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授、日本学術会議連携会員)
2)共生微生物による変動環境への適応機構
  深津 武馬(産業技術総合研究所 研究グループ長、日本学術会議連携会員)
3)熱帯性チョウ類の北上により今起りつつある進化
  辻 和希(琉球大学農学部 教授、日本学術会議連携会員)
休憩(12:00~13:30)
午後の部(13:30?16:00)
4)都市のヒートアイランド現象とセミ
  沼田 英治(京都大学大学院理学研究科 教授、日本学術会議連携会員)
5)気候温暖化と昆虫?ミナミアオカメムシを例として?
  藤崎 憲治(京都大学大学院農学研究科 教授、日本学術会議連携会員)
6)砂漠化防止・緑化支援?アジア乾燥地域でのハナバチ類調査
  多田内 修(九州大学大学院農学研究院 教授、日本学術会議連携会員)
7)沖縄におけるミバエ類の侵入問題
  松山 隆志(沖縄県病害虫防除技術センター・特殊害虫班)
8)昆虫ウイルスの環境適応について
森 肇(京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科 教授) 
IV 総合討論(16:00~16:30)
閉会(16:30)