1957~2009年度各賞受賞者

1957年に開催された第1回日本応用動物昆虫学会大会(東京大学)から第53回大会(北海道大学)までに発表された、学会賞及び奨励賞の受賞者一覧を掲載します。

1957年

第1回学会賞 (1名)
鳥居 酉蔵 (信州大農)
野外集団生態学における推計学的研究-特に野外の昆虫集団について-

1958年

第2回学会賞 (1名)
福島 正三 (弘前大農)
圃場における昆虫群集の研究-特にリンゴ園における昆虫群集と薬剤散布の諸問題-

1959年

第3回学会賞 (1名)
鈴木 照麿 (農技研)
農薬の物理化学的性質と効果に関する研究

1960年

第4回学会賞 (1名)
深見 順一 (農技研)
ロテノンの作用機構に関する一連の研究

1961年

第5回学会賞 (1名)
酒井 清六 (八洲化学工業)
殺虫剤の連合作用に関する昆虫毒物学的研究

1962年

第6回学会賞 (1名)
笹本 馨 (山梨大学芸)
ケイ酸・窒素施用水稲のニカメイチュウに対する抵抗性と被害

1963年

第7回学会賞 (1組2名)
三坂 和英 (東京教育大)・草野 忠治 (鳥取大農)
クマリン系殺鼠剤の毒作用に関する一連の研究

1964年

第8回学会賞 (2名)
諏訪内 正名 (農技研)
殺虫現象に関する化学的研究
奈須 壮兆 (農技研)
稲ウィルス病を媒介するウンカ・ヨコバイ類に関する研究

1965年

第9回学会賞 (2名)
平野 千里 (農技研)
ニカメイガ幼虫とイネの栄養生理学的関連性に関する研究-特に幼虫の栄養における含窒素化合物の役割-
高木 信一 (農技研)
病害虫発生予察事業における実態調査法の研究

1966年

第10回学会賞 (2名)
一戸 稔 (農技研)
ダイズシストセンチュウに関する研究
平野 伊一 (三重県)
昆虫関係日本文献目録その他

1967年

第11回学会賞 (2名)
岡本 大二郎 (中国農試)
農薬の土壌・水面施用に関する一連の研究
正木 進三 (弘前大農)
昆虫の休眠とその地理的変異

1968年

第12回学会賞 (2名)
桐谷 圭治 (高知農林技研)
ミナミアオカメムシの個体群動態に関する一連の研究
三橋 淳 (農技研)
数種鱗翅目昆虫の休眠期における神経分泌細胞およびアラタ体・組織学的研究ならびに昆虫の組織培養に関する一連の研究

1969年

第13回学会賞 (2名)
江原 昭三 (鳥取大教育)
ダニ類に関する一連の研究
伊藤 嘉昭 (農技研)
昆虫個体群生態学における一連の研究

1970年

第14回学会賞 (2名)
坂井 道彦 (武田薬品)
イソメ毒の殺虫作用に関する一連の研究
尾崎 幸三郎 (香川県農試)
ニカメイチュウ・ツマグロヨコバイならびにヒメトビウンカにおける殺虫剤抵抗性に関する研究

1971年

第15回学会賞 (2名)
岸本 良一 (九州農試)
トビイロウンカにおける多型現象とそれが個体群の増殖過程で果す役割
巖 俊一 (京大農)
集中度指数による新しい生物個体群解析法および昆虫の相変異に関する一連の研究

1972年

第16回学会賞 (2名)
玉木 佳男 (農技研)
カイガラムシの虫体被覆物に関する一連の研究
釜野 静也 (農技研)
ニカメイガ幼虫の人工飼料改良に関する研究

1973年

第17回学会賞 (2名)
寒川 一成 (名大農)
ウンカ・ヨコバイ類の唾線および吸汁習性に関する研究
湯嶋 健 (農技研)
コカクモンハマキに関する一連の研究

1974年

第18回学会賞 (2組4名)
久野 英二 (京大農)
水田における稲ウンカ・ヨコバイ類個体群の動態に関する研究
森本 桂・岩崎 厚・真宮 靖治 (林試)
マツノザイセンチュウおよびマツノマダラカミキリに関する一連の研究

1975年

第19回学会賞 (1名)
藤條 純夫 (東大農)
鱗翅目昆虫における含窒素化合物の代謝に関する一連の研究

1976年

第20回学会賞 (2名)
法橋 信彦 (九州農試)
ツマグロヨコバイの生活史と個体群動態に関する研究
堀 浩二 (帯広畜大)
メクラカメムシ類の消化生理と作物の被害に関する研究

1977年

第21回学会賞 (2名)
柴田 喜久雄 (埼玉県)
水力発電導水路害虫ウルマシマトビゲラの生態と防除
八木 繁實 (東京教育大)
鱗翅目昆虫の休眠に関する内分泌学的研究

1978年

第22回学会賞 (2名)
岡田 齊夫 (中国農試)
核多角体病ウイルスによるハスモンヨトウの防除に関する研究
市川 俊英 (香川大農)
ウンカ類の配偶行動に関する一連の研究

1979年

第23回学会賞 (2名)
宍戸 孝 (農技研)
有機リン殺虫剤の代謝と選択毒性
岩橋 統 (沖縄農試)
久米島のウリミバエ根絶事業を成功に導いた一連の生態学的研究

1980年

第24回学会賞 (2名)
西野 操 (静岡柑試)
ヤノネカイガラムシの生態ならびに発生予察に関する研究およびミカン害虫類の総合防除に関する一連の業績
中筋 房夫 (京大農)
イネ萎縮病伝播機構ならびにハスモンヨトウ被害動態のシステム分析手法による一連の研究

1981年

第25回学会賞 (2名)
浜 弘司 (農技研)
ツマグロヨコバイにおけるカ-バメイト剤抵抗性に関する一連の研究
小山 光男 (四国農試)
性フェロモンによるハスモンヨトウの防除に関する一連の研究

1982年

第26回学会賞 (2名)
河合 省三 (都農試)
カイガラムシの分類に関する研究
高橋 正三 (京大農)
ゴキブリ類のフェロモンに関する研究

1983年

第27回学会賞 (2名)
片桐 一正 (林試)
森林害虫の微生物的防除に関する研究
中村 和雄 (農試畑作センタ-)
コモリグモの摂食行動ならびに鱗翅目昆虫の配偶行動に関する一連の数理解析的研究

1984年

第28回学会賞 (2名)
日高 輝展 (熱研セ)
熱帯アジアにおけるイネノシントメタマバエの生態に関する研究
森 樊須 (北大農)
ハダニの生物的防除に関する一連の研究

1985年

第29回学会賞 (2名)
真梶 徳純 (千葉大園)
果樹害虫とハダニ類の生活史と防除に関する研究
田付 貞洋 (筑波大農林)
ニカメイガの性誘引剤に関する一連の研究

1986年

第30回学会賞 (2名)
梅谷 献二 (農研セ)
マメゾウムシ類の比較生態と害虫化に関する一連の研究
高橋 史樹 (広大総合)
昆虫の個体群生態に関する基礎的研究

1987年

第31回学会賞 (2名)
石川 幸男 (東大農)
タマネギバエおよびタネバエの誘引物質に関する一連の研究
野田 博明 (島根農試)
ヒメトビウンカの共生微生物ならびに細胞質不和合性に関する一連の研究

1988年

第32回学会賞 (2名)
鎮西 康雄 (三重大医)
トノサマバッタおよびマダニにおける蛋白質の合成制御に関する研究
広瀬 義躬 (九州大農)
生物的防除における寄生蜂の評価に関する一連の研究

1989年

第33回学会賞 (2名)
藤崎 憲治 (沖縄農試)
カメムシ類の個体群生態学に関する一連の研究
宮田 正 (名古屋大農)
殺虫剤抵抗性の機構とその発達に関する一連の研究

1990年

第34回学会賞 (2名)
河野 義明 (予衛研)
光周期による昆虫休眠決定の神経内分泌機構に関する研究
近藤 栄造 (佐賀大農)
マツノザイセンチュウの発育・生存・病原性とSteinernema属昆虫寄生性線虫の感染性と増殖に関する一連の研究

1991年

第35回学会賞 (2名)
安居院 宣昭 (予衛研)
昆虫の器官培養による内分泌機構の解明に関する一連の研究
北野 日出男 (学芸大学)
寄生蜂の寄生に対する寄主昆虫の生態防御反応に関する一連の研究

1992年

第36回学会賞 (2名)
志賀 正和 (農環研)
害虫野外個体群の動態解明に基づく生物学的防除戦略に関する一連の研究
松浦 誠 (三重大)
スズメバチ類の生態とその対策に関する一連の研究

1993年

第37回学会賞 (2名)
本田 洋 (東大農)
果樹害虫ノメイガ類の生分類学に関する一連の研究
湯川淳一 (鹿児島大農)
タマバエ類の分類と生態に関する一連の研究

1994年

第38回学会賞 (2名)
和合 治久 (埼玉医大)
昆虫の生態防御反応に関する一連の研究
杉江 元 (農環研)
果樹害虫を中心とした昆虫性フェロモンの構造決定に関する一連の研究

1995年

第39回学会賞 (2名)
国見 裕久 (東農工大農)
昆虫ウイルス利用による害虫防除に関する一連の研究
齋藤 裕 (北大農)
ハダニ個体群生態学的・行動生態学的研究とくに亜社会性の発見

1996年

第40回学会賞 (2名)
西田 律夫 (京大農)
昆虫生理活性物質の生態学的機能に関する研究
鈴木 芳人 (九州農試)
寄生蜂の産卵戦略理論とその実証的研究

1997年

第41回学会賞 (2名)
高藤 晃雄 (京都大学)
ハダニ類およびカブリダニ類の個体群生態に関する一連の研究
Leal, Walter Soares (蚕昆研)
昆虫化学交信物質に関する研究とそれに基づく難防除害虫の制御

1998年

第42回学会賞 (2名)
山岡 亮平 (京都工繊大)
社会性昆虫の情報化学物質に関する化学生態学的研究
垣花 廣幸・仲盛 広明 (沖縄県農試)
ウリミバエ根絶を成功にいたらしめた大量増殖法確立と増殖系統の質的評価法の研究

1999年

第43回学会賞 (2名)
河合 章 (野菜・茶試)
ミナミキイロアザミウマの総合管理体系に関する研究
積木 久明 (岡山大学)
ニカメイガ幼虫の低温耐性と氷核に関する生理学的研究

2000年

第44回学会賞 (2名)
天野 洋 (千葉大学)
捕食性カブリダニの生物的特性と天敵利用に関する一連の研究
安藤 喜一 (弘前大学)
卵休眠の生理機構と生態的意義に関する一連の研究

2001年

第45回学会賞 (2名)
高林 純示 (京大院農学)
植物-植食者-捕食者系における生物間相互作用に関する研究
永井 一哉 (岡山農総セ)
露地ナス圃場におけるミナミキイロアザミウマの総合的害虫管理体系の確立に関する一連の研究
第1回奨励賞 (2名)
宮竹 貴久 (沖縄ミバエ対策事業所)
累代増殖昆虫の形質変化に関する量的遺伝学的研究
仲井 まどか (東農工大農)
鱗翅目昆虫における昆虫ウイルスと寄生蜂との相互作用に関する研究

2002年

第46回学会賞 (2名)
田中 誠二 (つくば市)
トノサマバッタの体色変異を制御するペプチドホルモンの発見とその機能に関する研究
矢野 栄二 (中央農総研)
オンシツツヤコバチの利用技術の開発及び評価に関する研究
第2回奨励賞 (2名)
水谷 信夫 (中央農研セ)
寄主の集合フェロモン成分を利用した卵寄生蜂の増強に関する研究
神村 学 (農生研)
皮・変態関連遺伝子群の単離と発現制御機構に関する研究

2003年

第47回学会賞 (2名)
後藤 哲雄 (茨城大)
ハダニ類の同胞種に関する研究
杉本 毅 (近畿大)
ハモグリバエ類の幼虫寄生蜂の行動生態学に関する一連の研究
第3回奨励賞 (2名)
塩尻 かおり (京大・生態研セ)
生態系における生物間化学情報ネットワークに関する研究
田中 一裕 (宮城学院女子大)
節足動物の休眠と耐寒性に関する生理・生態学的研究

2004年

第48回学会賞 (2名)
小野 正人 (玉川大学)
社会性ハチ類の化学生態学、行動生態学に関する一連の研究
沼田 英治 (大阪市立大学)
カメムシ類の季節適応に関する生理学的研究
第4回奨励賞 (2名)
日本 典秀 (農生研)
ハダニ類の個体群構造と系統関係の解析に関する研究
上野 高敏 (九大院農学)
チョウ目害虫のヒメバチ科寄生蜂の行動生態学的研究

2005年

第49回学会賞 (2名)
若村 定男 (農生研)
信号物質の機能解明と害虫制御への応用に関する研究
戒能 洋一 (筑波大農林)
寄生性昆虫の寄主発見行動に関する行動生態学的研究
第5回奨励賞 (2名)
渡邊 匡彦 (農生研)
昆虫の耐寒性と乾燥耐性のメカニズムに関する比較生理学的研究
津田 みどり (九大院農学)
マメゾウムシ科昆虫の応用進化生態学的研究

2006年

第50回学会賞 (2名)
山村 光司 (農環研)
昆虫の個体群パラメーター推定のための統計学的解析手法に関する研究
早川 洋一 (佐賀大)
発育阻害ペプチド(昆虫サイトカイン)の発見と,その作用機構に関する一連の研究
第6回奨励賞 (2名)
仲島 義貴 (帯広畜産大)
天敵昆虫の行動制御に関する化学生態学・行動生態学的研究
太田 泉 (野茶研)
土着寄生蜂を活用した施設野菜害虫アブラムシ類の生物的防除技術の開発に関する研究

2007年

第51回学会賞 (2名)
菅野 紘男 (名古屋芸術大学)
昆虫の加害によって植物に発現する免疫応答に関する研究
本田 計一 (広島大学大学院)
チョウの産卵における寄主認識・転換機構に関する化学生態学的研究
第7回奨励賞 (2名)
徳田 誠 (産総研)
ゴール形成昆虫の系統分類、進化生態、および、防除技術の確立に関する研究
柿元 一樹 (鹿児島曽於農業改良普及センター)
施設園芸におけるアザミウマ害虫の生物的防除新技術の開発に関する研究

2008年

第52回学会賞 (2名)
篠田 徹郎 (農業生物資源研究所)
幼若ホルモンの生合成および作用機構の解明に関する研究
竹田 真木生 (神戸大学自然科学系)
昆虫の測時機構に関する一連の研究
第8回奨励賞 (2名)
松浦 健二 (岡山大学大学院環境学研究科)
シロアリの社会生態に関する総合的研究とその応用
安居 拓恵 (農業生物資源研究所)
昆虫の交信化学物質などの同定と機能解明に関する研究

2009年

第53回学会賞 (2名)
新垣 則雄 (沖縄県農業研究センター)
オキナワカンシャクシコメツキの交信攪乱法などによる防除技術開発と亜熱帯害虫と天敵の生態解明に関する研究
城所 隆 (宮城県古川農業試験場)
寒冷地における稲作害虫の発生予察法とIPMに関する研究
第9回奨励賞 (2名)
弘中 満太郎 (浜松医科大学)
亜社会性カメムシ類の視覚依存的なナビゲーション・定位行動についての研究
上地 奈美 (農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所)
ゴール形成害虫類の形態、生態と防除に関する一連の研究